２０１１年（平成２３年）１月３１日に発表された、平成２４年度以降の競艇レース体系見直しの中で開催が明らかになったＧⅠクイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）。
競艇（ボートレース）界の女子選手のみによって争われるＧⅠ競走としては女子王座決定戦競走（現：レディースチャンピオン）に続く２つ目のＧⅠ競走となります。
競艇のＳＧ・ＧⅠ競走が新設されるのは、２０００年に開設された名人戦競走以来１２年ぶりで、２１世紀に入ってからは初めてとなります。
２０１４年のボートレース住之江（住之江競艇場）開催分より、当競走の通称を「クイーンズ クライマックス」とするとともに、「プレミアムＧⅠ」に昇格しています。
施行競艇場は原則として、各ボートレース場の持ち回りになっており、現時点では偏った開催場も無い状態です。
ここではＧⅠクイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）および一般戦クイーンズクライマックスシリーズ（賞金女王シリーズ戦）の概要をご紹介していきます。
目次
出場資格
クイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）出場資格
女子選手が対象となります。
第１選考
・選考期間は当該年の１月１日から１０月３１日まで。
・選考期間内における獲得賞金ランク上位４２名を全対象選手から選抜する。
第２選考
・選考期間は当該年の１月１日から「ＳＧチャレンジカップ」の終了日まで。
・選考期間内における獲得賞金ランキング上位１２名を全対象選手から第１選考の４２名を除いて選抜する。
第１選考と第２選考を合わせた５４名のうち、第２選考の選考期間内における獲得賞金ランク上位１２名がクイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）に、それ以外がクイーンズクライマックスシリーズ（賞金女王シリーズ戦）に出場する。
選出除外
・フライング休みが当該競走の前検日を含む開催期間と重複する場合。
・スタート事故による選出除外となる罰則期間が当該競走の前検日を含む開催期間と重複する場合。
・負傷・病気・出産等により出場を辞退した選手。
・褒賞懲戒規程による出場停止処分を受けた選手。（この場合は何位であっても出場不可）
特例
・フライング休みが当該競走の前検日を含む開催期間と重複する場合でも、選考期間内における獲得賞金ランクが全対象選手の中で１５位以内の場合は選出が継続される。
・スタート事故による選出除外となる罰則期間が当該競走の前検日を含む開催期間と重複する場合でも、選考期間内における獲得賞金ランキングが全対象選手の中で１２位以内の場合は選出が継続される。
クイーンズクライマックスシリーズ（賞金女王シリーズ戦）出場資格
基本的な選考基準、選出除外、特例などはクイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）と同じになります。
第１選考と第２選考を合わせた５４名のうち、第２選考の選考期間内における獲得賞金ランク上位１２名がクイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）に、それ以外がクイーンズクライマックスシリーズ（賞金女王シリーズ戦）に出場します。
賞金
クイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）賞金
優勝賞金 １，０００万円
特典
・日本財団会長賞：ダイヤモンドネックレス（２００万円相当）
・オリジナルティアラ（５００万円相当）。
引用元：ウィキペディア
クイーンズクライマックスシリーズ（賞金女王シリーズ戦）賞金
優勝賞金 ７０万円
競走スケジュール
クイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）競走スケジュール
クイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）は、シリーズ戦の３日目より開幕し、４日間の日程で開催される。
各選手が１日１レース、３日間のトライアル競走（シリーズ３日目～５日目の第１１レースおよび第１２レースにて開催）を行い、得点上位６名が最終日第１２レースに行われるクイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）優勝戦へ進出し、残りの敗退した６選手は、最終日第１０レースに行われる順位決定戦に回る。
クイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）優勝戦は、トライアル競走の結果により枠番が決められ実施される。
トライアル１走目は獲得賞金ランキングによって組の振り分けや枠番を決定する。２走目と３走目は前走の着順により各組に振り分けられ、枠番は抽選により決定する。（開催日程や節の構成は１２名で行われていた、当時の賞金王決定戦競走に範をとっており、「賞金女王決定戦」と「賞金女王シリーズ戦」が並行して開催される）
なお、Ａ組・Ｂ組のレース順は各競艇場の番組編成員が決定する。
引用元：ウィキペディア
クイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）に欠員が生じた場合は、シリーズ戦の選手出場選出基準に基づく上位選手から補充される。
ただし、第４日目の予選競走終了後にシリーズ戦の準優勝戦出場が確定した選手、第５日目の準優勝戦終了後にシリーズ戦の優勝戦出場が確定した選手および選手責任によるスタート事故をした選手は除外される。
使用するモーターは開催場が所有する勝率上位のモーターや、専門紙やスポーツ新聞の記者が推薦する１２機が用意され、モーターとボートの抽選は一般のファンにも公開される。
クイーンズクライマックスシリーズ（賞金女王シリーズ戦）競走スケジュール
４２名の女子レーサーによって通常の女子リーグ戦と同様に６日間の日程で開催。
４日間の予選（初日･２日目の第１レースから最終１２レース（うち初日最終１２レースはドリーム戦）、及び３日目･４日目の第１レースから第１０レース）を経て、５日目の第８レースから第１０レースに準優勝戦、最終日の第１１レースに優勝戦が行われる。
優勝すると翌年の夏に開催されるＧⅠレディースチャンピオン（女子王座決定戦競走）への優先出走権が与えられる。
クイーンズクライマックスシリーズ（賞金女王シリーズ戦）は、一般競走であるが２０１５年よりオールレディース戦と同じくＧⅢ競走として開催する。
また出場資格の基準を「当該年１月１日を起算日とし、レディースチャレンジカップ最終日までにおける賞金女王決定戦進出の１２名以外の獲得賞金額上位選手」に改められる。
ただし、他の一般戦と異なり、ファンファーレは女子リーグ戦・レディースチャンピオン（女子王座決定戦競走）・クイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）と同じものが使用される。
ザ・万舟中穴アタル３６競艇必勝法
＊上記リンクは外部リンクです。
まとめ
女子レーサーにとっての約１年間におよぶ競走の中でコンスタントに賞金を稼ぎ出した上位選手による年末最大のＧⅠ競走です。
１年間の集大成としての意味合いもあるグランプリ（賞金王決定戦）およびグランプリシリーズ（賞金王シリーズ戦）終了後の年末に開催され選手（ボートレーサー）のみならず、ファンにとっても１年間の最後の運だめしでもあります。
ご自身の応援している選手が活躍するように願う歓声、ＧⅠクイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）および一般戦クイーンズクライマックスシリーズ（賞金女王シリーズ戦）で高配当舟券、万舟券を当ててやろうといった思いを持った方の歓声など例年会場では、最大級の熱気に溢れた大会になります。