こんにちはdebuyaです。競艇選手(ボートレーサー)は、レースに出走するだけではなくモーターやプロペラの整備をすべて自分独りで行なわなくてはなりません。そのため、前検日に割りふられたモーターやプロペラの特徴を瞬時に判断し、レース場の特徴や天候、さらには自分の戦法など、さまざまな要素を考慮してモーターとプロペラを仕上げていく必要があります。
つまり、どれほどボートの操艇術が高い選手であっても、モーターとプロペラの整備力がなければ、レースに勝つことは難しいのが競艇(ボートレース)なのです。今回は、競艇(ボートレース)の予想においても重要なファクターであるプロペラに関してのご紹介をさせて頂きます。
*参考
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競艇で使うプロペラはモーター抽選で決まる
引用元:BOAT RACE OFFICIAL HP http://www.boatrace.jp/enjoy/guide/level2/l2_03_01_01.html
俗に「ペラ」と呼ばれる競艇のプロペラは、抽選によってモーターに備え付けられるかたちで選手達に提供されていきます。ペラの調整によって、モーターの性能は大きく左右されます。モーター抽選が終わって選手達がモーターの調整に取り掛かる際に真っ先に調整するのがプロペラです。
以前までは、持ちペラ制度ということもあって出足や回り足などを重視したプロペラ調整が主流でしたが、現在では選手のコメントに「乗りやすさ」を重視するコメントが多く見受けられるようになりました。乗りやすさを仕上げた上で足を良くしていくというのが選手達のスタンダードになっています。
競艇のプロペラはヤマト製
引用元:BOAT RACE OFFICIAL HP https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/level2/l2_03_03_02.html
プロペラはヤマト製のものが提供されています。直径は187mm、基準ピッチは215mmとなっており、これを各選手が調整し使用しています。
競艇のプロペラ調整
引用元:BOAT RACE OFFICIAL HP https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/level2/l2_03_03_03.html
レース期間中、モーターに備え付けられたプロペラをレーサーは木槌などで調整していきます。以前までであればプロペラは選手の持ち物で、選手がそれぞれに自分の好みに調整してレースに挑んでいましたが(持ちペラ制度)、現在では競艇場(ボートレース場)で準備されたプロペラを使用しなければいけないので現在では大幅なプロペラの調整が出来なくなっています。
競艇の持ちペラ制度とは!?
引用元:BOAT RACE OFFICIAL HP https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/level2/l2_03_03_05.html
現在では廃止になっている「持ちペラ制度」は、非力なモーターを使う場合でも、プロペラの改良次第で抜群の強さを発揮できるとして、選手の間で大きく注目されました。改良には、様々なデータの蓄積と分析、特別な技術や騒音対策を施したプロペラルームが必要で、かなりの莫大な費用と時間が必要でした。
個人ですべてに対応するのは難しいため、選手の多くが通称「ペラグループ」を組織して、何人かのグループで協力して強いプロペラの加工に挑戦していました。また、資金が豊富にある有力選手の中には、プロペラの加工や調整を外注する選手もいました。プロペラ本体が1枚2万円程度で、さらに外注加工費が数万円必要となるため、かなりの出費を強いられていました。
競艇の持ちペラ制度廃止
平成24年に「日本モーターボート競走会」は、20年以上続いた「持ちペラ制度」の廃止を発表しました。廃止後は、「持ちペラ制度」の時のような、大がかりなプロペラの加工は不可能になりました。
「持ちペラ制度」の頃は、モーターの整備や状態に関係なく、プロペラの加工技術がレース結果を左右するにも関わらず、プロペラの加工技術はファンには分かりにくい物で、競艇のファンからすれば、「持ちペラ制度」は予想をする上で難しくさせる要素のひとつになっていました。特に初心者の方からすると予想が解らない大きな要素のひとつとなっていました。
競艇選手としても「持ちペラ制度」の頃は、プロペラの性能アップのため、休みの大半を費やしてしまう選手も多くいました。狭いペラ小屋で1日中プロペラを叩いていると、リフレッシュもできず、精神的にも、肉体的にも良い状況ではありませんでした。四六時中プロペラの改造に取り組む生活から解放されるため、好意的に受け止められています。
競艇のチルト角度の特性
ボートにモーターを取り付ける角度をチルトといい、チルト・アジャスターという部品で調整します。取り付け角度が小さいほど出足が強くなり、逆に角度が大きくなるほど伸びが良くなるといわれています。レース場によって使える角度に違いはありますが、おおむね「-0.5度、0度、0.5度、1.0度、1.5度、2度、3度」となっています。大外から伸ばして全速まくりをしたい時にはチルト角を3度にしたりします。
*参考
ザ・万舟中穴アタル36競艇必勝法
まとめ
競艇選手が自分のレース前にプロペラ交換をした際には、プロペラを交換した事がお客様に案内されます。
トップレーサーであってもプロペラ調整が巧くなければ勝負になりません。競艇では「プロペラ巧者」と呼ばれる存在がいます。現在の競艇場で渡されるプロペラであってもプロペラの調整が重要であることには変わりはありませんので予想をする上でのチェックポイントのひとつと思っていてください。