「確実に勝てる鉄板番組って存在するのでしょうか!?」
こんにちは!ボートレースオールスターの開催を心待ちにしている競艇歴15年のdebuyaです。
みなさんは、全国24ヶ所で開催される競艇のレースの中から確実に「勝てる!!」と予想できる「鉄板番組」ってどのように探していますか?どこかのサイトでしょうか?または、ご自身の番組を見た時の感覚でしょうか?人間が行なう競技である競艇において私は常々、冒頭の事を考えます。「本当に確実に勝てる鉄板番組なんてあるのかな!?」と
なぜ、そう思うかというと鉄板番組を作る事によって誰が得をするのでしょうか?的中できて利益が生まれるのはうれしい事なのですが、ギャンブルにおいてあまりにも簡単に的中できてしまうようなスリル感のないギャンブルっておもしろさや魅力があるのでしょうか?今回は競艇のレース番組を編成する側の立場から考えてみたいと思います。
競艇の鉄板レースの条件については競艇で勝ち組になりたい人必見!競艇の鉄板レースの条件とは!?で紹介させてもらっているのでこちらも参照にしてもらいたい。
*参考
ザ・万舟中穴アタル36競艇必勝法
番組編成の仕方とは?
競艇のレース番組を作るのは、各競艇場の番組編成室で作成されています。おおまかな部分はコンピュータを使用して番組を作成するようですが、どこの競艇場も最終的には番組編成員によって作成されているようで、番組編成員の方がほぼ1日を掛けて番組を作成していきます。各競艇場で番組に「色」が出るのは編成員の考え方や番組の作り方の色と言えるのではないでしょうか。
さて、あまり深く番組編成室の話しをしてしまうと違った方向性に話しが行ってしまうので軌道修正しましょう。私たちが競艇の舟券の予想をするために重要な競艇のレース番組は、番組編成員によって作成されていますが、一般財団法人日本モーターボート競走会では番組を作成するための基本方針を公開しています。それが以下の通りです。
番組編成の基本方針は、売上を考えつつ、魅力あるレース(番組)を提供するため、番組編成委員の創意工夫が活かされる編成とします。 引用元:BOAT RACE OFFICIAL HP http://www.boatrace.jp/news/2012/10/045792.php
この基本方針を理解していく事で競艇の鉄板番組について解ってくる部分がいくつかあると思いますのでご紹介していきたいと思います。
売上を考えながら魅力のあるレースとは?
もっとも注目してほしい部分は、「売上を考えつつ、魅力あるレース(番組)を提供する」という部分です。競艇の仕組みをご存知な方とご存知ではない方がいると思うのでここで少し紹介させてもらいます。
競艇は、1つのレースで売上が仮に10万あるとするのであれば、その内の75%分、7万5千円が払戻金に充てられます。残りの25%が運営側の収益(7%)とレース賞金、従業員の賃金(18%)に充てられます。(パリミュチュエル方式)
この方式では、売上に対する払戻金のパーセンテージは決められているので残りの収益や従業員の賃金、レース賞金などを増やそうと思った場合には解決策は、ただひとつ!売上をとにかく増やす事しかないのです。では、ファンを増やして売上を上げながら魅力あるレースを提供するとは、どうする事なのでしょうか?
ファンが増えれば必然的に売上も上がっていきます。なので言い換えればファンの数を増やす必要があります。(当たり前すぎる話しをしてすみません。しかし重要な事だと個人的には考えているのでもう少しお付き合い願いたいです。)ファンを増やすためにはレースで的中してもらう人の数を増やす必要があります。
高配当決着と呼ばれる「万舟券(まんしゅうけん)」は、少ないファンの人が高額の払戻金を持っていく事になるので、こんなレースが続いてしまうと運営側は嬉しくありません。なぜなら多数のファンが外してしまっておもしろくないと思う可能性が高いからです。
かといって100人が予想して100人が全員的中できるような、あまりにも簡単すぎる番組を作ったとしても全員が1点予想に集中するわけですから配当は当然低くなりすぎてしまいます。こうなると多数のファンが的中はできたとしても難易度が低すぎてしかも配当も低いので、このパターンもファンにとってはおもしろくありません。
なので逆算的に考えると、「ちょっと予想が難しかったりするんだけど、できるだけ多くのファンが的中してくれる」という番組を数多く作り出すのが運営側としてのベターな考え方になります。
できるだけ多くの人が舟券を的中させて、その後のレースも気分よく賭けてくださいね、という意思が込められているのが、朝一の特別レースになるかと思います。1号艇にA1級の選手を配置して頭予想は、簡単だけど2着以降はちょっとだけ難しいですよ、比較的当て易いレースになっていますよ、という売りを前面に出したレース番組になっています。
魅力あるレースを作ろうとする運営側が「鉄板番組」を作るでしょうか!?
さて、ここまで長々とお話しさせてもらいましたが、本題に戻りまして「鉄板番組」は存在すると思いますか!?もっと違う言い方をするのであれば運営側が魅力ある番組編成をする際に鉄板番組を作ろうとするでしょうか!?
私個人の考えとしては、NOです。ほとんどの人が鉄板=確実に的中と考えるはずです。前述もしましたが、100人が予想して100人が全員的中できるような簡単さが無ければ「鉄板番組」とは、言えないと私は考えています。仮に1レースだけそんなレース番組があったとしてもその配当ってどうでしょうか?想像はつきますよね。
鉄板番組=的中しやすい番組と仮定したとするのであれば、的中する可能性は高いとしても低配当、逆に外れる可能性は少ないといっても一応は、可能性が十分にあるので大敗のリスクもあります。これではハイリスクローリターンになってしまいます。
私が考える上では、鉄板番組を探して低予算で確実に貯蓄を積み上げていこうという考え方をしている人で、「私は勝ち組です!」と言っている方は絶対にいないと私は断言できます。鉄板番組を追いかけている人は、最終的には勝てないのです!!
狙い目は鉄板番組ではなく混戦レース
1日競艇予想をして舟券を購入して最終的に勝った時の事を思い出して欲しいのです。12レースしたとして仮に1万円プラスになったとした時に的中って何レースしましたか!?思い出してください的中したレース数よりも外れたレースの数の方が多いはずです。それでもプラスになるんです。
正しい狙い方は、鉄板番組で確実に低配当を手にするような「バント作戦」ではなく、みんなが予想に悪戦苦闘するような混戦レースで「ヒット狙いあわよくば2塁打やホームランになっちゃった」という考え方が必要なのです。
多くの方が勘違いしがちなのは、「当てたい」、「的中させたい」という思いが強すぎる事です。私たちの最終的な目的は「収益を生み出す」という事を忘れてはいけないと思っています。
*参考
ザ・万舟中穴アタル36競艇必勝法
まとめ
私たちのような競艇を予想する立場の人間が「このレースが鉄板番組だ!」と言ったとしても、これはあくまでこちらの主観であって当然、外れる事だって大いにあります。もちろん自分で鉄板番組を探すのではなく、他の人の予想や他のサイトに頼った鉄板番組探しをしていれば、より外れる可能性が高くなります。
番組編成を作成する運営側が、意図的に鉄板番組を作る事なんてほぼ考えられません。鉄板番組に狙いを絞って低配当で勝負するよりも、お試しでより高配当が期待できる混戦レースに狙いを変更してみる事をおすすめします。