こんにちは。debuyaです。競艇(ボートレース)で使用されるボートには速度計などの速度などを計るための計器は付いていません。そのため、各選手の使用しているモーターが出ているのか出ていないのかは選手のコメントから判断しなくてはいけません。舟券予想をする上では選手コメントは非常に重要な要素になります。
こちらでは選手コメントの内容をわかりやすく解説していきます。
*参考
ザ・万舟中穴アタル36競艇必勝法
引用元:BOAT RACE OFFICIAL HP http://app.boatrace.jp/race/24_20161122.php?day=20161127&jyo=24&rno=12&type=program
目次
競艇での「乗り心地」とは?
各選手コメントで数多く登場するのが、「乗り心地」についてのコメントです。「乗りやすい」とか「乗りづらい」といったコメントを数多く目にしたり聞いたりすると思います。近年では、どの選手もモーター整備でモーターを出すという事よりもまず、最初に目指すのはボートの乗りやすさです。
乗りやすい、乗りにくいの具体的な意味は選手の体感によるものなので統一の見解はありませんが、一般的に多い「乗り心地」とは、ボートがバタバタするかしないかというのが多いようです。競艇(ボートレース)のレースする場所は当然ながら水面で波も出ます。波によってボートがバタバタしてしまうと思いっきりターンする事もできません。「ボートが乗りづらいと一艇身くらいロスする。」という選手も中にはいるようです。
モーター整備をしていく上で結果や内容などを判断して選手が各自判断をするのですが、モーターは凄く出ていて結果も付いてきているが、乗り心地は悪いという場合もあるようで、この辺の調整をどうするかは経験や操艇技術による部分が大きいのではないでしょうか。
競艇での「起こし」とは?
競艇での「起こし」とはスロットルレバー(競艇のアクセル)を握ってからの反応の良い悪いになります。この起こしに一番影響が出やすいのがスタートの部分になります。選手が「起こしが良い」という時はレバーを握ってすぐにモーターやボートが反応してくれるのですが、「起こしが悪い」時は握っても一瞬、間があってから動き出すのでその分を計算に入れなくてはならなくなり、当然スタート遅れの原因になります。
特に1コースなどのスロースタートで助走距離が短い時には一瞬の間が命取りになるのでスタートをしっかり行けるか行けないかの判断材料になるコメントです。
競艇での一瞬の足とは?
握り込みの反応が良いという事で「起こし」の部分と似たような表現になるかと思います。
競艇での「出足」とは?
競艇での「出足」とは、起こしてからの最初の足です。車で例えるのであればローギアの部分です。ピット離れやスタートに影響をうけますが、ターンした後の直線に入る部分でもこの出足の影響が大きく左右されます。そのため近年では、伸び型のモーターに仕上げるよりも出足型のモーターに仕上げたい選手が多いように感じられます。
競艇での「行き足」とは?
競艇での「行き足」とは、出足の次の足の部分です。車で例えるのであればセカンドギアの部分です。選手によっては「中間速」という表現でも使います。特に選手間ではスタートの場面での評価で使われる表現のようです。走り出すのが「起こし」で、そこからスリットまでが「行き足」、その後が「伸び」という表現になるようです。行き足が良いとスタートでの目標物にズレが生じないようです。そのため、スタートが決めやすいようで「スリット近辺がいい」とか、「スタート放ってもついてくる」などと表現する選手が多いようです。
競艇(ボートレース)を予想する上で最も重要なスタートの良し悪しに関わってきます。結果的に行き足が良いと。1周第1ターンマークの展開の主導権を握りやすい傾向にあります。
競艇での「スリット付近」とは?
選手によっては「スリット付近が・・・」のようなコメントをする場合もあります。これは「行き足」とほぼ同じような意味合いと思ってもらって良いかと思います。
競艇での「伸び」とは?
競艇での「伸び」とは、行き足の次の足の部分です。車で例えるのであればトップギアの部分です。回転が上がり切った状態のエンジンの最高速の部分です。直線での競り合いで影響をうけます。体重が軽い女子レーサーは、このスピードの部分が男子レーサーよりも有利になります。「あと伸びしてる」という表現は最高速に達するのが遅く、実戦では不向きな足。また「直線でケツ振る」は回転が上がりすぎる状態のことで直線で失速することを表しています。
競艇での「回り足」とは?
競艇での「回り足」とは、ターンの時の足です。「ターン足」、「ターン回り」という表現も使われます。回り足がいいと、狭い旋回半径で素早くターンマークをクリアでき、コーナー戦で優位に立つことができます。逆に悪いと旋回半径が大きくなり、走行距離が長くなる分だけ不利になってしまいます。体重の軽い女子レーサーは体重の重たい男子レーサーに比べて安定に欠けるためターンの時に不利になります。
競艇での「初動のかかり」とは?
競艇での「初動のかかり」とは、ターンマークにさしかかる時(ターンの入口)のかかり具合です。これが良いとロスなくターンに移れます。「ブレーキが効かない」、「エンジンブレーキの効きが悪い」といったコメントが載っていれば、ターンマークを行き過ぎてしまうという意味で、「フネの向きが悪い」といった表現をする選手が多いです。また「かかりが浅い」とコメントする場合もあります。いずれにしてもこのような悪いコメントが出ると理想のターンが出来ない状態にあります。
競艇での「サイドのかかり」とは?
ターンの出口での表現で、競艇での「サイドのかかり」が悪いと「ターンで流れる」といったコメントが出ます。ターンの出口でスムーズさがないと、遠心力で外に流れてしまいます。サイドのかかりが良いと「思い切って握っていける」、「ターンで返ってくる(戻ってくる)」といった言葉に変わり、道中の競り合いでも優位に立つことができます。
競艇での「回ってからの足」とは?
ターン後の立ち上がりの表現で、「回った後が弱い」、「スムーズさがない」といった表現はターン後の立ち上がりの悪さを指すことが多いです。「減音特有の重たさがある」という表現も代表的な一つですが、主に行き足、中間速(レース足・実戦足)の部分を指す事が多いです。
競艇での「レース足」とは?
実戦の足を総称して言います。伸びというよりも、出足、行き足、回り足辺りが良いというニュアンスで多く使われます。
競艇での「ピット離れ」とは?
競艇での「ピット離れ」とは、言葉の通りピットを離れる時の良さです。ピットに待機しているボートが、出走の合図とともに発進する時、素早く発進できることを「ピット離れが良い」と表現します。ピット離れが悪い(遅い)と、好きなコースが取りづらくなります。
競艇での「トルク感」とは?
競艇での「トルク」とは、「動力が回転軸に伝わる力」を表し、自転車で例えるのであればペダルを漕ぐ力と言えます。トルク感とは単純にモーターが持っている力を表し、回転が上がってなくてもレバーをあてた時にボートが前に進んでいく感覚があるそうです。これがトルク感が良いという表現に繋がります。
競艇での「グリップ感」とは?
競艇での「グリップ感」とは、ターンの時にボートが遠心力によって外に流れるものを流れないように水面をつかむ感覚の事を言います。グリップして水をつかんだ後に前に押し出していく感覚がトルク感なので、グリップしていてもトルク感が無い場合もあるし、その逆もあります。出足や回り足の違った表現と言えるでしょうか。
グリップ感とトルク感の両方が仕上がれば「最高の回り足に仕上がった」と言えます。
競艇でのエンジンの回転数とは?
競艇選手(ボートレーサー)のコメントの中でよくモーターの回転数に関してのコメントが出てきます。「回転不足」、「回ってない」、「回りすぎ」などといったコメントです。一般的に回転を上げると出足系統(反応)が良くなり、回転を下げると伸びが良くなると言われています。逆に、回転を上げすぎるとターンでキャビったり、伸びが売り切れたりするようになります。回転を抑えすぎると「ひき波で弱い」とか「パワーがなくなる」と話す選手もいます。
この回転数は気温などによって日々変化していきますので、その都度、競艇選手(ボートレーサー)によるプロペラなどによる微調整が行われます。
*参考
ザ・万舟中穴アタル36競艇必勝法
まとめ
競艇(ボートレース)では、同じレースに出場する6選手が全速で並走してくれる機会でもあれば見ているファンの方々でも優劣が判るのかもしれませんが、そんな機会はまずありません。仮に並走やターン、スタートしている場面を見れたとしても全選手が全速で走っているかもわかりませんし。なので選手が実際にボートに乗って得た体感をコメントという情報として舟券予想に反映させなくてはいけません。
競艇選手のコメントの意味や感覚を理解して舟券予想をする上での判断材料に是非してみてください。