同郷のエース魚谷智之選手と同じく兵庫支部を代表する選手のひとりである吉川元浩選手。
同郷のエース魚谷智之選手の年上でありながら競艇の世界では後輩という競艇の世界に遅くから足を踏み入れた選手です。
同期には阿波勝哉選手、中辻崇人選手などがいます。
ここでは吉川元浩選手に関するデータと特徴、個人的な寸評を紹介させて頂きます。
引用元:ボートレース平和島 ピースターブログ http://www.pstar.jp.net/?attachment_id=33521
生年月日 1972年9月7日
身長 164cm
体重 49kg
血液型 O型
出身地 兵庫県
所属 兵庫支部
登録番号 3854
登録期 79期
引用元:BOAT RACE OFFICIAL HP https://www.boatrace.jp/owpc/pc/data/racersearch/course?toban=3854
その他の吉川元浩選手に関するデータはBOAT RACE OFFICIAL HP吉川元浩を参照してください。
吉川元浩選手の略歴
・1996年11月17日、地元ボートレース尼崎(尼崎競艇場)で開催された一般戦競走、第2レースでデビュー。同レースでいきなりの1着、初勝利をあげている。
・1997年4月にはデビューから約半年というスピードで早くも初優出。1999年1月12日、ボートレース丸亀(丸亀競艇場)で開催された一般戦 大型映像装置スマイルビジョンカップで初優勝を達成しています。(優勝戦は5コースからまくりで1着)
・2000年2月14日、ボートレース尼崎(尼崎競艇場)で開催された第43回GⅠ近畿地区選手権競走でGⅠ初優出(優勝戦は6コースから6着)。同年12月14日、ボートレース尼崎(尼崎競艇場)で開催されたGⅠダイヤモンドカップ競走でGⅠ初優勝。(優勝戦は1コースから逃げで1着)
・2001年5月20日、ボートレース浜名湖(浜名湖競艇場)で開催されたSG第28回笹川賞競走(現:ボートレースオールスター)でSG初優出(優勝戦は1コースから5着)。以降2007年までにSG競走では8回優出。
・2007年、SG賞金王決定戦(現:グランプリ)に初出場。トライアル初日から好走し、優勝戦では1号艇を獲得。断然の1番人気とSG初制覇の重圧の中、インから1マークを先マイ。8回目のSG優出にして、遂に悲願のSG初優勝を果たした。この優勝で1億円のビッグマネーを獲得、賞金ランキングでも同郷の魚谷智之に次いで2位となった。
・2017年4月16日、ボートレース芦屋(芦屋競艇場)で開催された一般戦第8回芦屋町長杯争奪戦で通算70回目の優勝。この優勝により史上17人目の24場全場制覇を果たしている。
・2019年3月21日、ボートレース戸田(戸田競艇場)で開催されたSG第54回ボートレースクラシック(総理大臣杯)にてSG2度目の優勝。(優勝戦は1コースから決まり手は逃げで1着)
・2019年3月21日、ボートレース福岡(福岡競艇場)で開催されたSG第46回ボートレースオールスター(笹川賞)にてSG3度目の優勝。(優勝戦は1コースから決まり手は逃げで1着)
・2020年3月22日、ボートレース平和島(平和島競艇場)で開催されたSG第55回ボートレースクラシック(総理大臣杯)にてSG4度目の優勝(優勝戦は1コースから決まり手は逃げで1着)。同競走にて22年ぶり(1997年〜1998年の西島義則以来)の連覇となる。
主要SGタイトル
グランプリ(賞金王決定戦) (2007年)
ボートレースクラシック(総理大臣杯) (2019年、2020年)
ボートレースオールスター(笹川賞) (2019年)
吉川元浩選手の特徴および寸評
社会人を経験して本栖研修所の受験ギリギリの年齢22歳で受験して1発合格。
本栖リーグ戦勝率は7.63で79期で第1位、卒業記念レースでは2着になっています。
デビュー後も早い段階から成績を伸ばしていきSG戦線にもすぐに常連になるのですが、そこからしばらく苦戦を強いられます。
SG競走でも優勝戦、準優勝戦には数多く進出し、しかも競艇(ボートレース)では絶対的に有利な1号艇での優勝戦、準優勝戦も数多くあるのですが、ここぞという時に勝てない。
勝ちきれない吉川元浩選手というイメージがファンの間でも定着していきます。
有名なレースでは2001年の賞金王シリーズ戦の優勝戦1マークで見事に抜け出したまでは良かったが、3周1マークで濱野谷憲吾選手に逆転を許してしまいます。
初めてのSGタイトルを確実に手中にしたと思われた時のまさかのターンミスで手放してしまった。
言葉は悪いが、こうした勝負弱さはその後も時折見られるものになります。
そんな吉川元浩選手に転機になったのが、2007年。
年下の魚谷智之選手が活躍していく中で「できる限りの努力をしよう」とまず取り掛かったのがプロペラ調整です。
時代はプロペラ調整全盛期でプロペラの調子の良し悪しが直接的に結果に影響を及ぼす時代で、この努力を怠ることなく取り組んだ結果、初の賞金王決定戦(現:グランプリ)出場を手に入れます。
1号艇で迎えた優勝戦のプレッシャーをはねのけて先マイで先頭に立ちそのままSG初優勝を成し遂げています。
その後も2008年後期、2009年前期と2期連続で、期間最高勝率を獲得。
2008年は賞金王決定戦(現:グランプリ)、優勝戦で3着。
2009年は賞金王決定戦(現:グランプリ)、優勝戦で5着と絶頂期に達しています。
現在では持ちペラ制度も廃止され、年齢も高齢になっていき、それに伴って若手のスピードターンを売りにしている「新世代ターン巧者」も数多く台頭してきてSG戦線では、苦戦が続いています。
進入は基本枠なりです。
どこの競艇場、どのレース、どこのコースからでも1着が狙える選手ですが、近年はSG、GⅠクラスのレースであれば競り負けるような場面も数多く見られます。
平均スタートタイミングは0.13〜0.17でSGクラスの選手の中でも比較的早めのスタートタイミングなのではないでしょうか。
どちらかと言えばインコースよりもアウトコースの時の方がスタートは良いように感じます。
SGタイトルとしては、まだ2007年の賞金王決定戦(現:グランプリ)のひとつしか取れていませんが、毎年コンスタントにSG競走に出場していて準優勝戦くらいまでなら食い込んでくる実力があります。
SG、GⅠのハイレベルなレースでも舟券に絡んでくる確率は高いので吉川元浩選手が登場するレースでは常に注目が必要です。
ザ・万舟中穴アタル36競艇必勝法
*上記リンクは外部リンクです。
まとめ
吉川元浩選手は、少し前に比べれば大きな活躍は減りつつありますが、それでも現在でもSG、GⅠ競走の中でも連に食い込んでくるレースができる実力、操艇技術があります。
現在でも、高確率で賞金ランキングで上位にランクインされてきて、グランプリシリーズ(賞金王シリーズ戦)には出場してくる実力を持っていますので、吉川元浩選手が良いモーターを引き当てた節のレースであれば是非注目してみてください。