競艇(ボートレース)は6艇の中から3連単であれば1着から3着までの順番を当てる公営競技なので競馬や競輪といった他の公営競技に比べて非常に当てやすいのが特徴です。
また状況によっては、高配当にもなりやすく、1日12レースのトータルで考えれば勝ち越す、プラス収支にするといった事はしやすいのも競艇の醍醐味です。
ただし、そんな競艇であっても基本をしっかりと押さえておかなければ舟券をどれだけ購入したとしても外れ舟券が増えていくだけで収支をプラスにする事はできません。
今回は競艇の予想をする上での基本をご紹介していきます。
目次
競艇では1コースが絶対的に有利
競艇においての絶対的な基本は何事も無ければ圧倒的に1号艇が有利になります。
理由はシンプルでスタートタイミングがほぼ横一線だった場合、スタートしてから1周1マークの攻防において1コースの艇が1番、ブイ(赤白のとぐろ状のもの)から近いので真っ先にターンする事が出来るからです。
また競艇の特徴のひとつで艇の後方には引き波が発生する為、後方を走っている艇は先行する艇に追いつく、追い越す事がよほどな事でもない限り出来ない競技でもあります。
なので1コースが先行して先にブイを回って先頭に立てば1着はほぼ確定になります。
ただし、1コースにはいくつかの制限や不利になる要素もあります。
1コースは1周1マークは全速でターンしなくてはいけない
これは競艇のルール上には無いのですが、1コースの艇は1周1マークを全速でターンしなくてはいけません。
これは「選手道」のひとつで選手間での「暗黙のルール」と言えます。
理由としては1コースの艇が先行して1周1マークをターンする際に他の外側の艇にターンさせないためにスピードを落としてブイを小回りしてしまうと1コース以外の艇の勝率が激減してしまいます。
その為、競艇(ボートレース)全体として良い意味で1コース以外でも「勝てる」チャンスを作るために1コースは全速ターンをして懐を空ける必要があります。
そうする事によって「差し」や「まくり差し」といった決まり手が生まれてきます。
ただし、これは当然1コースが先行して1周1マークをターンする場合に限り、1コースの艇がスタートの段階で出遅れてしまった場合には特に関係はありません。
追い風はインコース有利だが風速が強すぎるとインコースが不利になる
競艇場での発表やネット上に、その時の風向きと風速が発表されます。
1コースからのスタートの場合、100%スロースタートになり助走距離が短くなるのでスタート時に追い風であればダッシュがつけやすくなります。
なので逆に向かい風の場合はダッシュがつけにくいのでアウトコースが有利になります。
しかし、追い風は1周1マークをターンする時からターン出口にかけて向かい風になるので追い風の風速が強すぎると風の影響で正確なターンが出来なくなります。
この影響を一番受けるのが1コースだと言われています。
1コースはスタートが命
1コースは前述の通り100%スロースタートになります。
その為、スタートまでの助走距離が短くなるのでスタートは他のコースよりも難しくなります。
他の5艇よりもスタートが遅れてしまうと勝負になりません。
1コースからのスタートは最低でも他艇と横一線というスタートが求められます。
ちなみに各競艇場の1コースの勝率は40%~50%になっています。
2~3レースあれば1回は1着が1コースという確率になります。
高い確率とも言えますが、のちに述べていきますが、残りは他の艇が1着になっているという事も言えるのでここでは1コースが有利だという事を頭に入れておきましょう。
競艇の2コースは基本「差し」の勝負になる
競艇は、スタートが横一線であれば1周1マークは誰よりも先に1コースの艇が飛び込んでいきます。
その為、1コースのすぐ隣にいる2コースの艇は、1コースを先に行かせてから懐を旋回する「差し」の勝負になります。
2コースから1コースの艇をまくろうと思ったら1コースの艇よりも先行していなくてはなりません。
このようなケースは限りなく少ないです。
2コースは上位着のチャンスでもあり最下位になる可能性もはらんでいる
2コースは1コースの艇の次に1周1マークのブイから近い為、うまく「差し」が決まれば1着または2着の可能性が非常に高いコースになります。
しかし1周1マークの攻防で1コースの艇を先に行かせてから懐を狙うのでアウトからの艇が1コースの艇と同じような勢いで飛び込んできた場合には2コースの艇はモロに引き波の影響を受けてしまい、1周1マークで行き場所を失ってしまいます。
そうなってしまうと2コースからは勝負になりません。
2コースが2連対、3連対に絡んでくるかどうかは、同じレースに出場する選手との兼ね合いが大きく影響されると考えられます。
競艇の3コース、4コース、5コースは自在戦
1コースの艇が「逃げ」、2コースの艇が「差し」の展開になった時にその外側の3コース、4コース、5コースの艇はスタートから1周1マークの攻防までの展開次第で「まくり」を選ぶか「差し」を選ぶかになってきます。
当然、選手ひとりひとり特徴や得意な旋回、得意な展開がありますので他の艇との「駆け引き」にもなりますが、基本3コースから5コースに関しては自在戦です。
カド位置スタート、カド受けは勝負を決めるポイント
ダッシュスタートの最内の艇を「カド」と競艇では表現します。
それに対してカド位置のひとつ内側の艇を「カド受け」と表現します。
スロースタートの最アウトとダッシュスタートの最内がせめぎ合うコースは3コースから5コースの間で多く発生します。
スロースタートとダッシュスタートという全く異なったスタートがせめぎあう事になるのでスタートタイミングを大きく変わる可能性を秘めています。
特に多いのはダッシュスタートのカド位置の艇が助走距離を活かしてカド受けの艇よりもスタートで頭ひとつリードするケースがあります。
こうなるとダッシュスタートのカド位置の艇は高確率で上位争いになり、逆にカド受けで遅れた艇は勝負にならなくなります。
向かい風の時はダッシュスタートが有利
1コースの話しでも触れましたが風向きが向い風の時は、スロースタートは助走距離が短くスタート地点で全速に達しないケースが多くなる為、ダッシュスタートの艇が有利になります。
ただし、前述でも述べましたが、1コースの有利性は不変なので、どちらの要素が勝るのかが予想をする上でのポイントになってきます。
競艇の6コースが1着を取るには運的要素も必要になる
1周1マークのブイから最も遠いのが6コースになります。
6コースから1着を取る為には内側にいる他の5艇よりも先に1周1マークを抜け出る必要がありますが、実際のレースではかなり難しいのが現実です。
他の5艇を先行させてからの差しでは到底トップを取れるわけがありません。
その為、6コースからトップを取ろうと思ったらスタートで他の5艇よりも先行して1マーク手前で内側に締めて行く「締めまくり」か、もしくは「まくり差し」しか勝負になりません。
他の5艇が1周1マークでもたついてくれればチャンスが大きくなりますが、これらの要素は運的な要素が大きくなってしまいます。
競艇のコース以外での予想の仕方の基本
これまで各コースの特徴、予想の仕方を述べていきましたが、それ以外でも競艇(ボートレース)ではいくつか重要な基本があります。
それをこちらで紹介していきます。
競艇ではスタートタイミングは重要な要素
前述もしましたが、競艇は水面をボートが走って行う競技なのでボートが走った航跡には引き波ができます。
その為、競艇では、一度他の艇よりも先行してしまえばそうそう抜かれることはありません。
これは他の公営競技ではない競艇だけの特徴です。
競艇では、勝つか負けるかは、スタートが非常に重要な要素になってきます。
競艇はフライングスタート方式なのでスタートで1艇身以上先にスタートする事ができればどこのコースであっても1周1マークの攻防は有利に働きます。
競艇選手には得手不得手の戦法、コースが存在する
競艇選手は当然人間ですから、人それぞれ特徴があるのと同じで得意な戦法、コース、不得意な戦法、コースがあります。
例えば1コースからの逃げが得意な選手は5コース、6コースからのレースを得意としていないので6号艇の時には強引に1コースを取りに行ったりする事があります。
またデビューして間もない新人レーサーはレースに慣れていないので事故を起こさない、先輩にコースを譲るという観点から基本は6コースからのスタートを選択します。
仮に新人が1号艇であっても出走後には6コースを選択する流れになりスタートの並びも変わってきます。
各レースでどのような選手が組み合わさった番組なのか予想をする上でしっかりと把握する必要があります。
展開によっては、ある艇が壁役になって内側の艇が有利に働く場合もある
選手の中にはスタートタイミングを早くできる「スタート巧者」が何人か存在します。
前述しましたが、スタートタイミングが早ければ競艇においては有利なのですが、スタートが早い艇がアウトコースの艇の壁になった結果、内側の艇が有利に働くという事も考えられます。
具体的な例を挙げると、スタートの早い選手が仮に2コースからのスタートだとします。
2コースの選手は基本「差し」の勝負になります。
スタートを他の5艇よりも先行させた2コースの艇が、1コースの艇の逃げを待ってから差しに入る為、2コースの艇は通常よりも長く1周1マークに居座る形になります。
すると3~6コースの艇は2コースの艇が邪魔で行き場所を失い、その間に1コースの艇が簡単に逃げてしまうという展開が考えられます。
スタート時の中へこみは外側の艇には最高の展開になる
具体的な例として2コースから4コースの艇がスタートに遅れてしまうと5コースから早いスタートを切った艇はスタート直後から内側に締めて走る事が可能になります。
このような展開になるとスロースタートの1コースの艇とダッシュスタートの5コースの艇では高確率で勢いが付いている5コースのまくり差しが決まります。
6コースの艇が1着を取る方法のひとつは、このような展開になります。
スタート力と他の艇が遅れてくれる「運」的要素が必要です。
選手のコメントによるモーター評価も大いに参考になる
グレードの高いレースなどで選手がモーターに関しての評価をコメントとして出します。
「乗りづらさがある」だとか「〇〇選手よりも出てなかった」など選手独自の見解をコメントしています。
彼らは競艇(ボートレース)においての「プロ」なので彼らがモーターが出ていないと言えばモーターは実際に出ていません。
逆にモーターが出ていると言えばモーターは出ています。
モーターの力+選手の操艇技術がトータル的な評価になるのですが、モーターの優劣はレースにおいて非常に大きなウエイトを占めます。
どれだけ強い選手であってもモーターに対する評価、コメントが悪ければ勝率は確実に下がります。
A1級とB1級の選手では力の差は歴然
同じレースにA1級とB1級の選手が登場する場合がありますが、力の差は歴然としています。
勝率の通り、高確率でA1級の選手が勝ちます。さらにA1級の選手の中でも細分化されてSG競走常連のトップレーサーとA1級とA2級を毎回いったりきたりしているような選手でも歴然の差があります。
毎期、高勝率を叩き出す赤岩善生選手や峰竜太選手などはA2級、B1級の選手相手であれば高確率で1着を取っていきます。
記念常連のSGタイトルを数多く取っている瓜生正義選手や池田浩二選手などはA1級の選手(ボートレーサー)しか参加できないSG競走でも優勝争いに高確率で絡んでくる存在です。
級別(ランク)の低い選手同士や女子レーサー同士のレースでは前述の基本は当てはまらない
言い方が悪いかもしれませんが、女子レーサー同士や級別(ランク)の低い選手同士のレースは、レベルが若干劣るので予期せぬ展開になるレースが多くなります。
その為、思いもしない高配当レースも数多く生まれてきます。
競艇予想がよく当たると評判
まだ伝え切れていない基本もあるかもしれませんが、競艇予想をする上での基本を述べてきました。
前述の基本を踏まえて、これにプラス競艇場の特徴、選手特徴、モーターの状態を判断していけば的中率は確実に上がるハズです。
「それでも足りない」、「もっと鉄板な当て方はないの?」という方であれば競艇予想がよく当たると評判の商品を紹介しておきます。
参考にしたい方は是非参考にしてみてください。
ザ・万舟中穴アタル36競艇必勝法
*上記リンクは外部リンクです。
まとめ
競艇は、選手や競艇場の特徴だけではなく、基本的な知識をしっかりと把握できれば的中率は確実に上がっていきますし、純粋に「競艇って楽しい」という気持ちが生まれてくるハズです。
今回の競艇予想の仕方の基本を参考にして頂いて是非、競艇の舟券でプラスを目指してみてください。