香川県立坂出商業高等学校を卒業後、愛知県刈谷市の刈谷郵便局に勤務していた経験をもつ異色のレーサー三嶌誠司選手。三嶌誠司選手の同期は「華の69期」と呼ばれた当時のスター軍団です。太田和美、田中信一郎選手、山本浩次選手、野添貴裕選手、仲口博崇選手、福田雅一選手、室田泰史選手、都築正治選手など強豪レーサーが集う期になっています。
ここでは三嶌誠司選手選手に関するデータと特徴、個人的な寸評を紹介させて頂きます。
*参考
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目次
1.三嶌誠司選手に関する話題
1-1.野中和男?三嶌誠司?
野中和夫選手(現在は引退)と言えば数多くのタイトルや記録を作ってきて「モンスター」、「モンスター野中」という愛称で知られています。それと同時に当時は、若手選手へのレース中の暴行疑惑が問題化するなどトラブルメーカーとしても知られていていくつかのエピソードが取り上げられています。
野中和夫選手が1997年の尼崎グランドチャンピオン決定戦で三嶌誠司選手を足蹴したという出来事をスタンドから見ていたファンの大多数が目撃していました。それに対して連合会やスポーツ新聞社に苦情の電話が相次いでいたようです。当時の連合会は、その事件を否定していましたが、3ヶ月後に野中和夫選手がその事実を認めて、連合会は野中和夫選手に1ヶ月の出場停止と1年間のSG出場停止の処分をくだしています。
1996年のモーターボート記念のピットにおける三嶌誠司への暴力事件で暫くSG競走への出場を停止されたという事もあり、他にも、レース中に三嶌誠司選手が野中和夫選手に強烈なダンプを浴びせて肝を冷やしたという出来事がありました。野中和夫選手は頭に血が昇りレース後のピットで他の選手がいる目の前で三嶌誠司選手の胸ぐらをつかんで「あぶねーじゃねーか、バカヤロー!!」など罵声を浴びせたというエピソードもあるようです。
その際、三嶌誠司選手はひるむどころか他の選手の前で恥をかかされたとして選手会に報告、審議申し立てをしたそうです。選手会から野中和夫選手に注意が与えられたそうです。ダンプは競艇では立派な戦法として正式に認められています。しかしダンプは危険もともない選手の技量が足りなければ死にもいたる危険な戦法とも言えるので個人的にはどっちもどっちなように思います。
ただ、個人的に思うのは、野中和夫選手と三嶌誠司選手はソリが合わなかったのでしょうね。
2.三嶌誠司選手のデータ
引用元:舞姫婆の療養中・試行錯誤ブログ http://ameblo.jp/maihime-3/entry-11980457757.html
生年月日 1968年7月8日
身長 160cm
体重 56kg
血液型 B型
出身地 香川県
所属 香川支部
登録番号 3541
登録期 69期
引用元:BOAT RACE OFFICIAL HP http://app.boatrace.jp/data/racer_search/3541.php?type=course
その他の三嶌誠司選手に関するデータはBOAT RACE OFFICIAL HP三嶌誠司を参照してください。
3.三嶌誠司選手の略歴
・1991年、デビュー。
・1992年、ボートレース児島(児島競艇場)で開催された一般競走で初優勝。
・1994年、ボートレース丸亀(丸亀競艇場)で開催されたGⅠ四国地区選手権でGⅠ初優勝。
・1998年8月30日、ボートレース多摩川(多摩川競艇場)で開催されたSG第44回モーターボート記念競走(現:ボートレースメモリアル)でSG初優出。(優勝戦は6コースから4着)
・2006年11月26日、ボートレース丸亀(丸亀競艇場)で開催されたSG第9回競艇王チャレンジカップ競走(現:チャレンジカップ)でSG初優勝。(優勝戦は1コースから決まり手は逃げで1着)
・2007年9月、ボートレース下関(下関競艇場)で開催されたGⅠ競帝王決定戦 開設53周年記念競走で通算1,000勝達成。
・2007年12月24日、ボートレース福岡(福岡競艇場)で開催されたSG第22回賞金王決定戦競走(現:グランプリ)で優出。(優勝戦は6コースから4着)
4.主要SGタイトル
チャレンジカップ(チャレンジカップ競走) (2006年)
三嶌誠司選手の代表的なレースです。
引用元:You Tube https://www.youtube.com/watch?v=K_7dQVg0Oww
引用元:You Tube https://www.youtube.com/watch?v=OjFTlrA8FuI&t=147s
5.三嶌誠司選手の特徴および寸評
現在では年齢的なものもあってくすぶっていますが、以前からSG競走における常連選手です。得意戦法は「まくり差し」です。また、SG、GⅠ選手紹介や表彰式でのパフォーマンスも有名で、マイクに頭をぶつけるなど「やらかし」をしてきます。このため、「表彰台の爆笑マジシャン」の異名を持っていました。初のSG制覇を果たした2006年チャレンジカップ競走の前検日には、期待がかかる地元でのレースに緊張の色をにじませながらも、「目標はエリザベス女王杯です」と記者団にジョークを披露する余裕を見せていました。しかし、現在では真面目に挨拶をする姿が多く見受けられるようになっています。
進入は基本枠なりですが、6号艇の時だけは6コースを嫌ってか、前づけしやすいからはわかりませんが、少し動いてくる傾向があります。データ上は各コースで安定して連に絡んできています。
平均スタートタイミングは0.12でSGクラスの選手の中でも特に早いスタートタイミングと言えます。フライング(F)などのスタート事故は長い選手期間もあってそれなりにありますが、近年は比較的少ないほうだと思います。
現在ではSG、GⅠではトップレーサーよりは見劣りしますが、節間で1~2本は着実に1着を取ってくる実力は健在です。一般戦であれば確実に優勝候補のひとりとして挙げられてきますので三嶌誠司選手が登場するレースはどのコースからの登場であっても連に絡んでくる事も想定しながら考えたいところです。
*参考
ザ・万舟中穴アタル36競艇必勝法
6.まとめ
三嶌誠司選手は、現在では見劣りするかもしれませんが、SG、GⅠ競走の中でも勝負できるだけの実力は以前から持っていますし、一般戦では常に優勝争いに加わってくる事のできる選手のひとりです。
SG、GⅠ競走の優勝回数は近年では少なくなってしまいましたが、それでも毎年賞金ランキングでも上位にランクインされてくる実力を持っていますので、三嶌誠司選手が良いモーターを引き当てた節のレースであれば是非注目してみてください。